日本陸軍の落下傘部隊用弾帯の実物品です。 騎兵用弾帯を元に、落下傘部隊用に補強、改修された弾帯で所謂、一式弾帯と呼ばれる弾帯です。 パレンバン作戦以降に採用された弾帯の様で、降下時に直接身に付けて装備する弾帯で、高千穂空挺隊、義烈空挺隊の記録写真に装着例が見られます。 騎兵弾帯同様に小銃弾用（5発入り装弾子が2ケ入る)のポケットが6個（計120発)あり、油缶用ポケット1ケ、手榴弾用ポケットが1ケ装備されます。 騎兵弾帯との相違点は、二式短剣用の剣差しが装備されており、肩から吊り下げる帯紐が追加装備されております。 各ポケットの蓋部と弾入れ下部に補強革が縫い付けられて、より頑丈にハードな躰の動きに適する造りに、改良されております。 手榴弾用ポケットの造りが 騎兵弾帯では91式手榴弾に対応した造りになっておりますが、当弾帯は97式又は99式手榴弾に対応した簡略化された造りになっております。 経年の汚れ、クスミはありますが、未使用に近い大変状態の良い品物です。但、肩掛けベルトの付け根部が一旦切断されて、再度、縫い付け補修されております。 左右の肩掛けベルトの素材に若干の違いが認められます。 製造印等の検印は認められません。 約40年前に、前に出品した実物騎兵弾帯と降下外被と共にコレクターより譲って頂いた品物です。 落下傘部隊用弾帯の実物品は大変、稀少性の高い貴重な資料と思われます。 以上の説明をご理解頂きまして、本品物の価値を認めて頂ける方のご購入をお待ち致します。